終焉と(玉依姫・覚醒)

「あの・・・鴉取さん、実は・・・」
 だから、美鶴が迷うように口を開きかけた時でさえも、俺は、ただただ気楽にかまえていた。
「ここも違う、か・・・」
 大きなため息が聞こえた。
 
「何が<違う>って?」
 俺の声に草むらが揺れる。

「真弘先輩、何かご用ですか?」
 けれど、一瞬の後に姿を現した珠紀は、何の動揺も見せず、無感動にそう言い放った。
「<ご用>なんて、たいそうな代物じゃないが、少し、な―ー―」

 ざわり
 肌が泡立つ感触がした。

<キケン>

 俺の中の何かがそう知らせている。

「珠紀ッ!」
 珠紀に飛びついたその時に、俺の耳元を何かが掠めた。

00 : 52 : 54 | 真弘×珠紀 | コメント(0) | page top↑
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